12年間ほど趣味で写真を撮っていましたが、いざお金をいただいてお仕事として撮影をしていく中で「(当たり前だけど)趣味で撮っていた時とは違う」と思うことがたくさんありました。
今回はカメラマンのお仕事を通じて気付いたこと・感じたことをお話したいと思います。
撮影許可確認
趣味で撮っていた時には全く気にしていなかった「撮影許可の確認」。
初めてのお仕事をいただいた時にふと「事前に撮影許可の確認とかした方がいいのかな…」と思って調べてみると、やはり場所(公園・施設など)によっては事前許可確認や使用料の支払いが必要なことがわかりました。
何かを私の中で察知したのか事前に気付いてよかったです。。
(仕事脳に切り替わって意識が変わったのかもしれません)
後でミスに気付いても取り返せない
初めてのお仕事の時に痛感したことでした。
当時はマニュアルではなくオートモードで撮っていたのですが、気付いたらISO感度がものすごく高い数値に設定されてしまっていました。
撮影直後は都度画面で確認していて、その時に「なんかザラつく気もするけど…気のせいかな…?」と思ってスルーしてしまい、撮影が終わってから改めて見返すとやはり画質が荒くなっていて、その時は本当に血の気が引きました。
別の場所で撮った写真はクリアに写っていたので0ではなかったのですが…今でも本当に申し訳ない気持ちが残っています。
この時に思ったのが、「時は戻せない」ということでした。
「画質が荒くなってしまったからもう一度撮りたい」と思っても、状況によってはそう簡単にできることではありません。
ましてや結婚式など「その時その場でしか撮れない写真」の撮影となると本当に気をつけねばならないと思いました。
これは当時の私の知識不足が故の失敗でした。
この出来事以降はマニュアルで撮影をしています。
データは絶対に消してはならない
これも「時は戻せない」に通ずるものがあるのですが、「たとえ無事撮影したとしても、SDカードのデータが消えてしまったら終わりなのではないか」と次第に思うようになりました。
(SDカードを取り出すときに静電気の影響でデータが消える事例もあるそうです)
それまではSDカード1枚のみ入るカメラを使っていたのですが、バックアップのためにSDカードが2枚入るカメラを追加で購入しました。
カメラ本体から取り出す時も気をつけています。
「機材がないから撮れない」を回避
私はカメラボディ1台(ミラーレス)+ 標準レンズ1本からのスタートでした。
次第に「もし撮影日当日に機材が壊れたら…」と思うようになり、カメラボディをもう1台購入して予備機を持っていくようにしました。
そして、室内で暗めの場所だったり、大きな窓を背景で撮るとなかなか思うような色味にならず苦戦したことがあったため、ストロボを1台購入しました。
しかしそのストロボが撮影途中にもげてしまい、1台しか持っていなかったため使えなくなり、今はストロボも2台持ちで撮影に行っています。
(ストロボがもげた時の撮影はストロボがなくても何とか撮影できる場所で、編集にめちゃくちゃ時間をかけました)
本当であれば初期段階で気付くべきことなのかもしれませんが……。
私の場合は経験を通じてハッとなり機材を揃えていきました。
ドドドッとお金は動きましたが、機材を持っておくことで安心度が増したと感じています。
撮影中にチェックすることがたくさんある
特にプロフィール撮影をやってみて感じたのが「写真を撮る時はチェックすることがたくさんある…!」ということでした。
(趣味の時は見事に何も考えずに撮っていたんだなぁと思います)
光の向き、構図、姿勢、表情、ポージング、ヘアスタイルや服装(整っているかどうか)、背景の写り込み(人・物)などなど、1枚の写真を撮る時にこんなにたくさんチェックしているとは思いませんでした。
風が強めの日は、ヘアスタイルや服装を整えた直後にビューンと風が吹いてやり直しになってしまったり(泣)
1点に集中してしまうと他が疎かになってしまうので、視野を広げて全体を見ることが大事だなぁと感じています。
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以上、私がカメラマンのお仕事を通じて気付いたこと・感じたことをお話させてもらいました。
こうして振り返ってみると、「私なりにいろいろあったなぁ…」と思ったり、ポンコツな面もいろいろ見えたり。。
「あぁ………」と凹むこともありましたが、都度「次はこうしていこう」と改善していき、行動したからこそ見えた景色があったのではないかと感じています。
このような私に撮影を依頼してくださった方々には本当に感謝しています。
もし趣味ベースであれば、画質が荒くてもデータが飛んだとしても私1人だけが困ることですが、依頼をいただくとなると私1人だけの問題ではありません。
経験を通じて、本当に責任を持ってやらねばならないお仕事だということを体感しました。
ただしガチガチになりすぎても調子が狂うかと思うので、楽しい気持ちを持ちながら誠実に取り組んでいきたいと思っています。