「楽しそう!」という気持ちから、37歳の時に半ば勢いでスタートしたフリーランスカメラマンのお仕事。
フリーランスとなると自分自身で集客をする必要がありますが、私自身ずっと会社員として事務の仕事をしていたので、集客活動は未知の世界でした。
そして性格的にも売り込みや自己アピールはそんなに得意ではありません。
なので、数値目標などしっかりとした計画は立てずに(というより、計画立てようとしたけどできなかった)1つ1つ試していきながら改善・改良をしていった中でわかったことがいろいろありました。
今回は、会社員事務職がどのようにしてカメラマンのお仕事を受注してきたのか、そして集客活動を通じて感じたことを振り返ってみたいと思います。
「写真を必要としている人」がいる環境に身を置いていた
もし私が会社員時代の人だけと関わっていたとしたら、お仕事の依頼はほとんどなかったと思います。
なぜなら、そこまで写真を必要としていないから。
私自身も会社員時代は不要でした。
一方で、自分で事業をしている人にとってはプロフィール写真・宣材写真などはサービスを知ってもらう上で必要なツールです。
お仕事の依頼に繋がったのは、メンタルの長期講座を通じてフリーランスとして活動している方たちとたくさん出会ったというのがかなり大きかったと思います。
身を置く環境でだいぶ状況が変わってくるんだなぁ〜と感じます。
コミュニティはやっぱり強い
「コミュニティに所属していた」というのも受注に繋がった理由の1つだと思っています。
私が受講したメンタルの長期講座は、受講生が200名ほどいます。
集客をしていく上で「信用・信頼の積み重ね」が本当に大切だなぁと実感しているのですが、コミュニティ内であれば「同じ講座を受講した人」という共通点があり、少し信頼貯金が溜まっている状態です。
加えて実際に会う機会があると、距離感が縮まってお仕事につながるケースが多かったように感じています。
そして、講座の様子は講座の卒業生が撮影するので、基本外部のカメラマンは入りません。
セミナー撮影はコミュニティにいたからこそたくさん経験を積むことができました。
一方で、各コミュニティには大体カメラマンがいるので、よほどのことがない限り所属していないコミュニティからの受注は難しいのかなと思います。
以前、「もっと集客を強化せねば…!」という焦りからとあるビジネス講座が気になったのですが、受講費が当時の私にとっては苦しすぎる金額でした(金額で決めるのもどうなんだろうと思いつつ…)。
写真を必要としている講座生がたくさんいそうだったので、もし受講したら依頼数が増えるのが自分でも見えてはいたものの、「受注するために分不相応な金額を払うのは違うな」と思いやめました。
もちろんスキル面も大事ではありますが、やっぱり信用・信頼関係の部分は大きいんだなぁ〜と感じています。
コミュニティ以外でお仕事につながったケース
コミュニティ以外で実際にお仕事につながったのは、やっぱり「紹介」でした。
企業の社員インタビュー撮影はコミュニティの仲間に紹介してもらったり、ご依頼者の友人・ご家族から受注をもらったケースもあったり。
あとは、後述するSNS集客と内容が少し被るかもしれませんが、共通の知人を通じて私のSNSを見てご依頼いただいたこともありました。
実際に撮影した写真を見てもらった上で依頼していただけるのは本当に嬉しいです。
SNS集客の難しさを感じる
Instagramで撮影実績(プロフィール撮影やセミナー・イベント撮影)の写真をアップしていますが、SNS経由での新規受注は今のところありません。
依頼する側の立場で考えてみた時に、まずは知り合いにカメラマンがいたら、条件(価格・仕上がりの雰囲気など)が合えばその人に依頼して、
もし知り合いにカメラマンがいない(または条件が合わない)となった場合は、企業が運営するプラットフォームを経由して探すか、SNSで探すか、になってくるのかな?と思ったりしたこともありました。
SNS経由で受注したい場合は、受注したい仕事を決めてそれに沿った写真をアップしたり、ジャンルを特化すること(ファミリー・ウェディング・物撮りなど)が大切だと思うのですが、私の場合はそれがブレているのを痛感しています。
そして、そもそも私自身が積極的に発信することに対して抵抗があったり、SNSを開くとたくさんのカメラマンが発信をしていて、果たしてこの中からどうやって自分を見つけてもらってお仕事につながるのか途方に暮たりと、SNSに対する意識がネガティブ寄りなのも影響してるかもしれません。
私の場合は「SNSで集客する!」という目的になるとしんどくなるようなので、今は補助的な要素でSNSを使っていけたらと思っています。
新規受注に繋がらないとしても、コツコツ写真をアップしていくことで、身近な人やコミュニティ内の人たち、知り合いの知り合いに見てもらえたりなど、何かしらにつながる可能性もあったり。
自分がやっていることを表に出していかないと0のままなので、どんどんアウトプットしていった方がいいのでしょうが、自分自身の感情も大切にしながら引き続き模索していきたいと思っています。