フリーランスカメラマンの価格設定/第4段階(初仕事から1年半後の現在)

カメラマンフリーランス

フリーランスとして活動していく中で悩み迷い続けている「価格設定」。

1度決めて「よしっ、これで行くぞ!」と思っても、後日改めて見返してみると「本当にこれでいいのかな…」と不安になったり。

実際に経験してみて、感情がジェットコースターのように動くなぁと感じました(・・;

今までのことを振り返ると、価格設定に関しては半年毎に動きあり、これまでに「初めてのお仕事」「半年後」「1年後」の体験談をお話させてもらいました。

今回は、初仕事から1年半後の現在の価格設定や心境についてお伝えできたらと思います。

【主な撮影内容】※すべて個人顧客向け

  • HP・SNSで使用するプロフィール・宣材写真撮影
  • セミナー・イベント撮影
  • ファミリー撮影
▶︎ 第4段階(初仕事から1年半後の現在)

初仕事から1年半後、さらにプラン・料金を改定しました。
この時も価格設定は悩みました。

第3段階の後半あたりから心境の変化が起き価格をアップすることに。

加えて、他のカメラマンの方たちの撮影料を見ていく中で「私もこのぐらいもらえるなら欲しいな…」と思うことが増えたのもありました。

プロフィール写真で5万円弱(30枚レタッチ)という価格を設定し、当初は「よし、これでいこう…!」とポジティブな気持ちだったのですが、依頼が来ない日が続き「やっぱり高かったのかな…」と不安になることも。

なお、セミナー・パーティー撮影で5万円弱のプランがあるものの、そちらに関しては「高い」と思っていない自分もいたり。
(実際に改定後の価格でご依頼いただけた時は嬉しかったです)

きっと私の中で、プロフィール写真撮影で5万円弱ををもらうことの怖さが残っていたんだなぁと感じます。

不安の状態で焦って行動してもうまくいかないことはわかっていたので、一旦フラットな状態に戻し、自分の中でも納得した上でホームページに記載している金額を値下げしました。

金額を再設定するときは、「この金額は自分自身をすり減らしていないか」を自分に問いかけながら進めていきました。

商品・サービスを購入する際は、多くの場合金額も気になるところかと思います。
人それぞれ「これぐらいまでなら出せる」という基準や予算もあったり。

もちろん価格を下げた方が購入してもらいやすいかもしれませんが、自分自身が納得していない金額で提供すると、

「こんな安い金額でやってるのに、何でこんなこともしなければならないんだろう」
「自分なんてどうせ都合のいいように雑に扱われる存在なんだ」

などなど、周りを敵にしたり自己否定に繋がるかもしれません。

会社員の時は、無意識で「相手の仕事が楽になるなら自分がちょっとくらい我慢すればいっか」と思っていて、それが少しずつ積み重なり、気付くと私自身がカラッカラになっていました。

やっぱり自分自身をすり減らしてまで満足してもらうのはちょっと違うなぁと感じます。
私もサービスを受ける側だったら、納得してもらった上で楽しんで提供してもらえると嬉しいです。

人によって「高い」「安い」の基準はさまざまで、いくら安くても興味がなければ買わないだろうし、大ファンだったら高額でも買います。

あとは「気になったけど思いのほか高くてやめた」「出せる範囲の価格だったから買った」というケースもあったり。

なので、全員に買ってもらおうとするのがそもそも不可能なんですよね(実際私はそれをやろうとしていました)。

今振り返ると、第1・第2段階の時はとにかく目の前の撮影を全力で取り組み、経験を通じて学び改善していくことに頭がいっぱいでした。

徐々に余裕が生まれ、視野が少しずつ広くなってきたことで私自身も変化していき、「今後はこうしていきたい」「こんなお客様に来てもらいたい」というのが以前より明確になったと思います。

きっと金額を基準にするお客様は離れていくかと思いますが、中には「私だからお願いした」と言ってくださった方もいて(本当に嬉しかった…涙)、この第4段階は移行期なのかもしれません。

以上、駆け出しフリーランスカメラマンの価格設定について体験談をお話をさせていただきました。
私自身もこれからさらに磨きをかけていきたいと思っています。